2000年02月01日

新築したばかりの家やリフォームしたばかりの家、また職場が新しいビルに引越したとたん、室内に入ると気分が悪くなる目がチカチカする目まいや吐き気、頭痛がする、喉が痛い、咳がでるなどの症状が出て体の調子が悪くなる病気です。
家族の中でも主婦や幼児に起こる確率が多く家にいる時間が長いこと体質的に抵抗力が弱いことがあげられます。
その原因の一部は、建材や家具などから発散するホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレンその他)などの揮発性の有機化合物と考えられています。
化学物質の濃度の高い空間に長期間暮らしていると人体にとって様々な健康被害が出る恐れがあります。

シックハウス症候群の病名の由来
シックハウス症候群 病名の由来 「シック」は英語で病気、「ハウス」は家という意味です。「症候群」は英語ではシンドロームといいますが、心や体にいくつかの異常症状が見られても、その原因がはっきりしなかったり、複数の原因が考えられるときに、仮の病名としてつけられる名前です。つまり シックハウス症候群 とは「家が原因となっていろいろな病気があらわれること」です。

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シックハウスの原因となる化学物質の室内濃度を下げるため、建築物に使用する建材や換気設備を規制する改正建築基準法が平成15年7月1日から施行されました。対象は住宅、オフィス、病院等、全ての建築物の居室となります。

シックハウス症候群については
未解明なことが多く、診断、治療法が確立されていません。予防改善するには、住宅の設計者や施工業者とも相談し、化学物質発生源の除、放散量の低減化、適切な換気を行ってください。
これらの手法を講じても症状が改善されない場合は、医師に相談してください。

平成12年4月に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に定める住宅性能表示制度の中で、ホルムアルデヒドの放散量に係る規格のある建材について、等級による表示基準が設定されました。本制度の活用により、住宅構造の安全性や火災時の安全性等に係る性能の他、住宅の内装におけるホルムアルデヒドの放散防止対策の程度を、客観的に知ることができるようになりました。

1)ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の気体で、35~37%水溶液をホルマリンといいます。殺菌防腐剤として用いられるほか、ホルムアルデヒド入りの接着剤として合板やパーティクルボード等に広く使用されています。しかし、平成15年7月、改正建築基準法が施行され、内装仕上げに使用するホルムアルデヒドを発散する建材の面積が制限されるようになりました。ホルムアルデヒドは濃度によって人体影響が異なり、0.08ppmあたりから臭いを感じ、3ppmでは目や鼻に刺激が起こり、4~5ppmでは涙が出たり、呼吸器に不快感が生じます。

2)トルエン
トルエンは無色の液体で、シンナーのような芳香があります。接着剤や塗料の溶剤及び希釈剤として用いられる他、自動車等のエンジンのアンチノッキング剤としてガソリンに添加されることがあります。トルエンの臭いを感じる濃度は0.048ppmあたりからで、高濃度になると目や気道に刺激が起こり、疲労、吐き気、それに、中枢神経系にも影響を与え、ひどい場合には、精神錯乱などをきたすこともあります。 

3)キシレン
キシレンは無色でガソリンに似た臭いがあります。トルエンと同様に、接着剤や塗料の溶剤及び希釈剤として用いられる他、アンチノッキング剤としてガソリンに添加されることがあります。

4)パラジクロロベンゼン
パラジクロロベンゼンは通常無色または白色の結晶で、特有の刺激臭を有します。 

5)エチルベンゼン
エチルベンゼンは無色で特有の芳香があります。トルエンやキシレンと同様に、接着剤や塗料の溶剤及び希釈剤として用いられます。10ppm以下でも臭気を感じ、かなりの高濃度(数千ppm)で暴露されると、めまいや意識低下等の中枢神経症状が現れます。

6)スチレン
スチレンは無色ないし黄色を帯びた油状の液体で、特徴的な臭気を有します。家庭内ではポリスチレン樹脂、合成ゴム、不飽和ポリエステル樹脂、ABS樹脂、イオン交換樹脂、合成樹脂塗料等に含まれる高分子化合物の原料として用いられています。これらの樹脂を使用している断熱材、浴室ユニット、畳心材等の他、様々な家具、包装材等に未反応のモノマーが残留していた場合には、室内空気中に揮散する可能性があります。

7)クロルピリホス
クロルピリホスは有機リン系の殺虫剤で、家庭内では防蟻剤(しろあり駆除)として使用されてきました。しかし、平成15年7月、改正建築基準法が施行され、居室を有する建築物への使用が禁止されました。クロルピリホスによる軽症の中毒症状としては、倦怠感、頭痛、めまい、吐き気等があり、重症の場合には、縮瞳、意識混濁、けいれん等の神経障害を起こすことが報告されています。

8)フタル酸ジ-n-ブチル
フタル酸ジ-n-ブチルは無色~微黄色の粘ちょう性の液体で、特徴的な臭気を有します。主として塗料、顔料や接着剤に、加工性や可塑化効率を向上させるために使用されます。フタル酸ジ-n-ブチルに高濃度に暴露すると、目、皮膚、気道に刺激を感じます。

9)テトラデカン
テトラデカンは無色透明な液体で、石油臭を有します。 

10)フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
フタル酸ジ-2-エチルヘキシルは無色~淡色の粘ちょう性の液体で、特徴的な臭気を有します。代表的な可塑剤で、壁紙、床材、各種フィルム、電線被覆等様々な形で利用されています。

11)ダイアジノン
ダイアジノンは無色のやや粘ちょう性の液体で、弱いエステル臭を有します。ダイアジノンは有機リン系の殺虫剤で、ペット用の首輪、あるいはマイクロカプセル化したゴキブリ用残留散布剤として使用されています。

12)アセトアルデヒド
純品は無色の液体で刺激臭があり、薄い溶液では果実様の芳香があります。アセトアルデヒドは、エタノールの酸化により生成され、ヒト及び高等植物における中間代謝物でもあるため、様々な食物やアルコールを含むもの、またヒトそのものも発生源となります。また、喫煙によっても発生します。ホルムアルデヒド同様、接着剤や防腐剤に使用されているほか、写真現像用の薬品としても使用されています。

13)フェノブカルブ
フェノブカルブは無色の結晶で、水稲、野菜などの害虫駆除に用いられているほか、家庭内では防蟻剤として用いられています。防蟻用の製品は、一度に高濃度で揮発しないようマイクロカプセル化されており、土壌に適切に処理された場合、室内への放散は低いと言われています。高濃度に暴露した場合、倦怠感、頭痛、めまい、悪心、嘔吐、腹痛等の中毒症状を起こし、重症の場合は縮瞳、意識混濁等を起こします。

ppmとは、空気中における汚染物質等の微量な重さ(濃度)の単位で、英語のparts per million(百万分の1)の略です。


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